▲石川 智菜津

石川は2008年に、専門職としてLEOCへ入社。採用部の部長がかつて抱いていた就職活動の軸とは、どのようなものだったのでしょうか。

石川 「もともと学生時代にバレーボールをやっていて、身体を動かすのが好きでした。ですから、女性として手に資格を持ちながら、身体を動かして活躍できる仕事を探していたんです。それで栄養士になろうと決めました」

同じ栄養士であっても、病院の栄養科などで勤務する直営の栄養士と、委託企業の栄養士とでは仕事内容が異なります。直営の栄養士は、食事を口にするお客様の近くで一人ひとりを栄養面からサポートする仕事。一方、委託企業の栄養士は、厨房業務を中心としながら、一食一食の食事を通してサポートしていく仕事です。

石川 「最近では栄養士の働き方も直営と委託にとどまらなくなってきていますが、私のときは主にこのふたつでしたね。そうした違いを踏まえて、私は委託企業の栄養士を希望していました」

入社後、ヘルスケア（病院など）とシニア（高齢者福祉施設など）の分野を担うことになった石川。当時勤務したふたつの事業所がとくに印象に残っているといいます。

石川 「入社して間もない時期に勤務した有料老人ホームでは、不慣れなことも多く、自分のミスが悔しくて泣いてしまうこともありました。それでも栄養管理部の先輩方に毎日電話しながらサポートしていただいて……。おかげでなんとか頑張れたと思っています。

その後勤務した特別養護老人ホームは、新規オープンの施設でした。クライアント様が『自由なアイデアで、どんどんチャレンジしてください』という方だったので、調理のさらなる工夫やイベントの発案をさせていただきました。高い評価をいただけましたし、本当にやりがいのある経験でしたね。

また後輩の栄養士を持つことができ、初めて新卒栄養士の教育に携わったのも大きな経験です。これまで教わる側だったのが教える側にまわったことで、新たな責任感や学びを得ることができました」

先輩・後輩の栄養士をはじめ、「とにかく周りの人に恵まれた」という石川。栄養士として、事業所で着実に経験を重ねていきました。

▲今年1月にLEOCは「就活美人 WOMAN’s VALUE AWARD」を受賞。栄養士の先輩・後輩と共に（写真左が石川）

その後石川は結婚と出産を経験。産休・育休ののちヘルスケアの栄養管理部へ異動することになりました。

石川 「栄養管理部は、事業所の立ち上げ・事業所で働く栄養士のサポート・クライアントとのやり取り、といった、事業所と本社をつなぐ仕事です。私自身は現場でバリバリ働くのが自分に合っていると思っていたので、はじめは戸惑いもありましたね。

それでも、栄養管理部はかつて私が大変なときにお世話になった先輩がいた場所。後輩たちの成長を見守り、自身の経験を生かしてサポートするのは、本当に楽しい仕事でした」

栄養管理部で5年間勤務したのち、石川はLEOCの専門職採用強化のため、新卒採用部への異動を打診されます。この決断には、石川自身非常に悩んだといいます。

石川 「栄養士としての業務から間接部門への異動ということもあり、本当に悩みましたし、当時からお世話になっている城役員（詳しくはこちら）をはじめ、たくさんの先輩方に相談しました。

その中でとある先輩から言われた『今その場所で必要とされているなら行くべきだし、もし何か違うと感じれば戻っておいで』という温かい言葉に背中を押されました。

それに、もし私が栄養士から間接部門へ異動して活躍すれば、後に続く後輩栄養士たちのキャリアパスが大きく広がります。少しでも後輩たちのためになるのならと思い、異動を決断しました」

石川の決断や頑張りの原動力は、今この瞬間も事業所で働き続けている、たくさんの後輩栄養士たちへの想いです。

石川 「事業所勤務の時期から感じていたLEOCの良さは、事業所と本社とのつながりの深さ、風通しの良さだと思っています。本社との間に変な上下関係を感じなかったですし、近い距離で寄り添ってくれる本社スタッフがいました。私も栄養管理部での勤務の中で、後輩に対して、かつてお世話になった先輩たちのように振舞うことを心掛けていました」

後輩たちのため、悩みながらも大きな一歩を踏み出した石川。今石川が取り組む国内最大級の新卒採用とは、どのようなものなのでしょうか。

▲ときには陰の仕事に徹することも

石川をはじめとするLEOCの専門職採用は全国6拠点に展開。それぞれが、地域の実情に合わせた採用戦略を立案・実行しています。

石川 「それぞれの地域で、競合となる業種や、学生が企業に求める条件は異なります。そのため、本社が決めたやり方を押しつけるのではなく、それぞれの状況に合わせたLEOCのアピール戦略を、自由にアイデアを出し合いながら推進しています」

採用戦略とそれに合わせた適切な人員配置、就職活動シーズンには選考対応と、首都圏の部長として日々忙しく動き回る石川。その中でも石川が強く意識している、LEOCならではの強みがあるといいます。

石川 「採用の規模が大きいので、説明会などを含めて接点を持つ学生さんの人数も膨大になります。それでも就活生一人ひとりの個性を見ていけるよう、個人面接や内定者面談をできるだけ多く持てるようにしています。

採用する人数を考えれば、もしかしたら最終選考を集団面接にしてしまうなど、効率的な方法はあるのかもしれません。でもそれは、食を通して一人ひとりの『人』を大切にするLEOCのやり方ではないと思っています。

それに一人ひとりの個性を見極めることで、就職後のミスマッチを減らすことができ、学生さんにとってもLEOCにとっても大きなメリットがあります」

また栄養士をはじめ、事業所での勤務経験を持つメンバーが数多く在籍する専門職採用チーム。

石川 「事業所でキャリアを積んだからこそ、実感を持って業務内容を学生たちに伝えることができます。事業所で大変だったことや楽しかったこと、LEOCで働くやりがいなど、伝えるときに私自身の感情が乗るんですよね。誰かの体験を紹介するのとは違ったリアリティがあると思います」

就活生一人ひとりに対し、強い実感を込めて仕事のやりがいを伝えられるのが、LEOC新卒採用部の強み。それでは、実際の就職活動で採用担当が見ている「LEOCならではのポイント」とは、どのようなものなのでしょうか。

▲栄養士採用チームのメンバーたちと

石川をはじめとする新卒採用部では、採用活動の際に3つの軸を定めています。

石川 「学生と会うときによく見ているのは『成長意欲』『誠実さ』『ホスピタリティ』の3つ。LEOCは『おいしさ』をはじめ、お客様一人ひとりの求めるサービスを徹底して追求しながら、周囲の仲間と共に高め合っていける人財を求めています。ですから、その軸は外さないように心掛けていますね。

後はちょっと抽象的ですが、私自身の経験も踏まえて、事業所の方が『一緒に働きたい』『一緒に頑張っていきたい』と思えそうな人財かどうかを大切にしています」

とはいえ、説明会や面接で自分をうまく表現できずに悩んでいる学生が多いのも事実。だからこそ石川は、雰囲気づくりも心掛けます。

石川 「学生の皆さんの素の部分が見たいので、説明会や面接ではとにかく良い雰囲気で和ませることをチーム全員で心掛けています。肩肘を張ることなく、担当者同士でも普段通り話をしたり、冗談を言ったり。

学生の皆さんもあまり緊張しすぎず、自分の考えを素直に伝えるつもりで来ていただければと思っています」

石川が接する一人ひとりの学生は、いずれ自分の後輩となるかもしれない栄養士の卵たち。石川はその未来に、大きな尊敬と期待を寄せています。

石川 「私が就職活動をしていたころから比べると、栄養士の働き方もずいぶん変わってきました。今は直営と委託だけでなく、一般企業で栄養士のスキルを生かすなど、どんどん多様化してきている印象があります。

その中で、いつまでどのように就職活動を続けていくのか悩んでいる学生さんにも、たくさん出会ってきました。

大変な社会情勢の中ですが、それでもLEOCには栄養士の活躍できる場所がたくさんありますし、長く働き続けられる企業だと思っています。就活生の皆さんにとっては本当に難しい時期だと思いますが、慌てずに自分に合った企業を見つけてほしいです」

いずれ後輩となるかもしれない就活生たちを思いつつ、国内最大級の新卒採用に挑む石川。ONODERA GROUPとLEOCは石川と共に、誰もが働く魅力を感じられる企業を目指して取り組んでまいります。

【新卒栄養士・管理栄養士採用 ホームページ】
https://www.leoc-j.com/careers/nn/