「LEOCで働く人」【スペシャリスト特集】インタビューに登場いただいた、シニア栄養管理部 部長 松野和加子さん。
インタビュー記事ではご紹介しきれなかったシニア栄養管理部のお仕事について、もっと詳しくお伝え致します。
シニア栄養管理部の業務内容
1.献立作成を行うプランナー業務
シニア業態は受託件数が多いので、主に献立作成も【ベースとなる献立をつくる】⇒【ベースの献立をもとに各事業所にアレンジ】と、2段階に分けています。まずはプランナー(献立作成を担当する管理栄養士・栄養士)がベースとなる献立を作成し、そのベースをもとに別のプランナーがクライアントとの調整を行い、各事業所用にアレンジします。献立作成はクリエイティブな能力だけではなく、原価管理や食材費のコントロールなどの計数管理能力も必要です。
2.クライアントとの関係構築
クライアントとの給食会議へ参加したり、入居者様に直接お食事の感想をお聴きするフロアラウンドを行います。高齢者施設では入居者様との接点はあまりないと思っている方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。クライアント側から「ぜひ入居者様とコミュニケーションを取ってください」というお声をいただくことも多く、新人栄養士や若手栄養士にも積極的にフロアラウンドへ行くように勧めています。※感染症の流行状況などを踏まえて実施可否を随時判断の上、行っております。
3.事業所栄養士の育成・サポート業務
各事業所の栄養士・管理栄養士のサポートのため、定期的に研修や面談を行っています。栄養管理部スタッフはみんな現場経験が豊富なので、キャリアの相談や悩み事など、何でも気軽に相談していただきたいですね。定期面談は、コロナ以降はオンラインで行っていることが多いです。現在は、栄養管理部・事業所ともにオンライン面談への抵抗感もなくなり、遠距離な事業所でも気軽に実施できるため、便利だと感じています。その一方で、研修などでも対面機会が少ないために「横のつながりをもっと増やしてほしい」というお声もいただくことがあります。その辺りは今後の課題として、取り組んでいきたいです。
仕事をする上で心がけていること
シニア業態に限らないと思いますが、わたしたちは「どれだけ個々の事業所・クライアントの要望に寄り添えるか」を常に考えています。
たとえば、お客様のご要望が現状の原価では実現が難しいとします。でも、そこですぐ「できません」と諦めるのではなく、「〇〇でしたら、早速取り入れるのですが、いかがでしょうか?」や「まずは〇〇からチャレンジさせていただけませんか?」など前向きにご提案していく姿勢が大切です。時にはお客様を巻き込んで一緒に考えたり、常に変化を楽しめる方には、きっとたくさんの成長機会があって面白い仕事になると思いますよ。