「LEOCで働く人」【スペシャリスト特集】インタビューに登場いただいた、ヘルスケア栄養管理部 執行役員 内堀汐美さん。
インタビュー記事ではご紹介しきれなかったヘルスケア栄養管理部のお仕事について、もっと詳しくお伝え致します。
直営病院と給食委託会社、栄養士の仕事の違いは?
直営病院(クライアント)の栄養士は、患者様の栄養管理・栄養指導が主な業務。そして、わたしたち給食委託会社は給食運営を任されています。
こちらからご提案したメニューに対して、クライアント側からのご要望やご意見をいただきながら修正・アレンジして、献立が完成していきます。
施設によって栄養価の基準や使える食材の基準が違うので、そういった前提やルールを踏まえた上で、ご提案しています。
それぞれが自分たちの持ち場のプロフェッショナルであるという意識を持ちつつ、お互いに尊重し合いながら、安心安全で美味しい食事を出すためにアイディアを出し合う、というのが理想的な協力体制だと思います。
▲産婦人科の食事例
産婦人科や大型急性期病院…施設ごとの食事ニーズの違いとは?
たとえば、産婦人科であれば見た目の華やかさ。出産した後は赤ちゃんのケアでなかなか食事にまで手が回らないので、入院中は美味しく、見た目も華やかなご飯を召し上がっていただけるように心がけています。
障がい者施設では、入居者様ご自身で食事に関する管理・判断が難しいケースがあるので、アレルギー管理に注意を払っています。
急性期病院では、入院日数が短いので献立のサイクルは短いですが、慢性期病院では1年以上入院している方もいらっしゃるので、行事食など、飽きの来ない献立作りを意識しています。
仕事をする上で心がけていること
クライアントや上司・同僚・部下など、相手が誰であろうと、まずは相手の言うことによく耳を傾ける姿勢を大切にしています。
しっかりと相手の話を聞いた上で、自分に何ができるのかを考える、という姿勢を心がけるようにしています。
「相手の話を聞くこと」は、「相手に言われた通りに従う」ということと常にイコールではありません。
わたしたちの仕事は色々な立場の方のご意見やご要望を聞くことが多いですが、給食運営を任されている以上、こちらにもプロフェッショナルとしての責任があります。
「どうしたら美味しい食事が出せるのか」ということに関して、しっかりと自分自身で知識を身につけて、相手のニーズを的確に捉え、提案する姿勢を身につけていってほしいなと思っています。