体育会のサッカー部出身です。4年の初冬まで部活に打ち込んでいて、社会人でもサッカーを続けたいと思っていました。でもサッカーだけで生活していけるのはJ1やJ2のプロクラブで、その他はどうしても仕事と両立させる形になります。ただ、本当に安定して仕事もサッカーも続けられる環境は、なかなか見つけられませんでした。
そんな中で大学の先輩に声を掛けてもらったのがONODERA FCでした。当時は神奈川県2部でしたが、自分の大学の先輩もおり、安心して入っていける環境でした。見学後に大学の監督に相談した時、「チームメイトだった仲間たちと、一緒にレベルを上げていくのも面白いのではないか」と助言していただいて、自分も決心がつきました。それが4年生の1月・・・ギリギリでしたね。
大学時代一緒にやっていた先輩たちを見ても、やはりサッカーだけでやっていけているのはごく一握りです。自分も学生時代に将来のことを考えたとき、「サッカーだけではダメだ」と思いました。それでもサッカーも全力でやりたいと考えたとき、この環境が自分にぴったりだったと思います。
入社から現在まで、給食の厨房事業所で勤務しています。調理や配膳、食器洗浄などはもちろんですが、最近では事業所責任者として、厨房全体のマネージメントも意識するようになりました。1年目はただただ目の前のことをがむしゃらにやっていた感じでしたが、2年目になってこれまで見えなかった部分が見えてくるようになりました。今、仕事が面白いです。
とはいえ、毎日サッカーの練習の後に厨房の仕事に取り組むので、体力的にしんどいときはあります。それでもしんどそうな姿を周りに見せないようにすること、笑顔で元気よく取り組むことを大切にしています。もともとかなり人見知りなので、意識していても周りに「クールだね」と言われてしまうこともありますが・・・。
あと意識しているのは、仕事を断らないこと。事業所で働いていると毎日いろいろなことがありますし、予定になかった仕事が生まれることもあります。それでも周りをよく見て、自分の仕事+αに取り組んで1日を終えるようにしています。こうしたマインドがあって、今責任者の仕事も少しずつ任せていただけるようになりました。
ONODERA FCは、後ろからボールをしっかりつないで、全員でゴールを目指すチーム。そしてピッチの上では年齢に関係なく、全員が必要なことを要求しあえるチームです。だからといってギスギスしているわけではなく、いい雰囲気の中で真剣にサッカーに向き合えています。
サッカーで培ったことで仕事に生かされているのは、忍耐力と適応力です。これまで部活ならではの上下関係も経験しましたし、膨大な量の素走りもやってきました。また、いろいろな戦術や好みを持つ監督の下で、求められていることを理解しながら試合に出続けた経験もあります。もちろん今も「大変だな」と感じることはありますが、これまでの経験を考えれば何でもないと思えるようになりました。
自分と同じく、事業所で働きながらサッカーをしている同期の存在も大きいです。毎朝練習で顔を合わせて、ストレッチしながら「昨日急に食数増えちゃって・・・」とか(笑)。悩み相談というほどではないですが、同じ環境で頑張っている仲間がいるから、自分も頑張ろうと思えます。
これからの目標は、まず仕事で事業所の利益を上げられるよう、仕事全体の理解をもっと進めることです。まだ分からないことが多いので、先輩について学ぶことももちろんですし、本社での事業部研修もしっかり日々の業務に生かしていきたいです。
そしてサッカーでは、JFL(日本フットボールリーグ)に昇格すること。そして「仕事もサッカーも本気」というチームコンセプトを体現することです。そのためには、この環境を用意してくれたすべての方々に、感謝の気持ちをもってプレーすることが大切だと思います。
2023年に北海道で行われた全国クラブチームサッカー選手権で、私たちの応援に地元事業所のスタッフの方々がたくさん駆けつけてくださったのです。普段の勤務でも、同僚の方が「点取ったね」と声を掛けてくださったこともありました。貴重な業務の半日をサッカーに使わせてもらっているからこそ、仕事でもサッカーでも応えていきたいです。
就職活動で苦労した末にONODERA FCにたどり着いたからこそ、この環境にすごくありがたみを感じています。ぜひ、一緒に上を目指していきましょう。
※所属およびインタビュー内容は取材当時(2024年)のものです。